10月5日に、私たちは授業内でイギリスから来日したBBCの記者Nieさんと対談することができた。記者の方にこんなに多くのことをインタビューされることは初めてだったし、中国の方のこんなにも日中のことについて対談することができて、本当にいい経験になった。形式としては、授業をとっている私たち4人の生徒がそれぞれ感じている「中国に対するイメージ」を関係する「モノ」を持ってきてカメラの前で発表し、その後それぞれNieさんにインタビューを受けたあと、今度は私たちが事前に用意してあった質問をNieさんにインタビューするような形であった。授業と同時進行でTwitterで同時進行もした。
私にとって中国とは「一番行ってみたい国」
Nieさんから「中国はどんな国だと思いますか?」と言われたとき、私は「今一番行きたい国です」と即答した。インタビューを受ける前から、初めての海外旅行は中国がいいなぁと感じていたからである。周りは、中国に対して少し危険を感じている、ということも正直に伝えた。しかし、私は何度も中国に行ったことのある兄の影響で、とても中国に興味を持っていた。だから大学の第二言語選択では迷わず中国語を選択した。今回のインタビューでその勉強した力は全く発揮できなかったが。反日デモなどで、今日本との関係が悪化している中国。やはり私の周りや世間では中国を毛嫌いにする人も少なくない。今回のインタビューで、改めてなぜ自分が中国に興味があるのだろうと考えた。私は、中国のことについて全く知らないからである。ただテストのための勉強で歴史を学んだだけで、中国と日本の歴史も、中国の文化も、全く知らないからだ、と気づいた。文化や歴史に触れないのに「日中の関係を回復させるにはどうしたらいいのか」「なぜお互いの国はぶつかるのか」と考えるのはおかしい、とほかの人のインタビューを見ながらそう感じた。Nieさんにインタビューされて、言葉に詰まることもあった。経済や歴史について、もっと勉強しないといけないと感じた。自分の言葉で、母国以外の国について違う国籍の人に話すことは、なんて難しいのだと感じた。しかし、とてもいい経験になった。
「他国で地図を見て驚いた」
インタビューが終わったあと、次に私からNieさんに質問する時間になった。私は「海外に行ったらやはり価値観とか、考え方は変わりますか?」と聞いた。私は生きてきてまだ一度も海外に行ったことがなかった。だから、絶対にこの質問をしたかったのだ。Nieさんは「必ず海外に行った方がいい。価値観も変わる。いろんな人がいて、その人たちの存在を認めたり意見を聞いたりすることが大切だ」とおっしゃっていた。Nieさんは例として、地図の話をしてくれた。Nieさんは海外に行く前、自分の住んでる中国が真ん中に大きく写っている地図しか知らなった。それが当たり前だと感じていた。しかし、ロンドンに行ったときに見た地図は中国はとても小さく、更に隅に描かれていて、それを見てとても驚いたと言っていた。私はその話を聞きながら、今までにない衝撃を覚えた。Nieさんの話を聞いている途中でなぜか涙が出そうなくらい、感動してしまった。なんて私はちっぽけな存在なのだろうと感じた。世界にはいろんな国があって、文化があって、たくさんの人がいる。多くの国を見てきたNieさんがいう言葉は一つ一つとても重みがあって、とても説得力があるものであった。Nieさんとお話しさせていただいて、もっと私は日本以外の国を見なくてはいけない、と感じた。
~対談を終えて~
Nieさんとの対談は、私の大学生活の中でとても大きなものとなった。BBCの記者の方と話すことなんて簡単にできることではないし、海外の方と意見を交わすことは貴重な体験となった。中国のことについて意見を述べながら「私って実は中国について何も知らないんだ」と気づかされたり、マスメディアからの情報に影響されてしまっている部分もあるんだと感じた。ただ「日中関係を回復させよう」と唱えるだけでなく、きちんと歴史や今起こっている問題をしっかり学ぶべきだと感じた。そして、やはり海外に行っていろいろな世界を覗いて多くのことを感じてみたいと強く思った。世界を飛び回って、感じたことを自分の言葉で世界中に発信するNieさんはとてもかっこよく見えた。本当にいい体験ができたと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿