2010年10月19日火曜日

する目線・される目線

高梨杏奈

私が今回のBBC記者との取材において何よりも感じたことが、「する目線」と「される目線」だ。

夏休みにある新聞社にインターンシップに行ったり、取材をする仕事をしている人に話を伺う機会があった私は、口々にいっていたことを思い出した。

「インタビューをするということはとても難しい。なぜなら自分の求めた答えを質問の中から引き出すことが簡単ではないから」

この話を聞いていたからこそ、今回の取材は、普段に比べ客観的に見ていた。また、私はずっとtwitterを打ち続けていたため、他の3人よりもインタビューが少なかったため、3人の質問・答えをしっかりと観察することができた。する側である記者がどのように話を振っていくのか、それをどのように受け答えていくのか・・・やり取りを見ていくうちに、やはり記者の力というものの凄さを感じた。


その中で一番印象に残ったのは、『「軸にある答えがほしい」だからこういった質問をしているんだなぁ』ということである。

私が感じたのは、一番最初の質問にはあまり表れないが、された側の答えから、次の答えにつなぐ質問に明確に表れているなと感じた。答えを頭で整理して、どうすればほしい答えに結びつくのかを瞬時に考え、質問しているように見られた。そして、気になることはどんどん深く質問をしていた。

かくいう私たちの質問は、1度質問して、答えた内容からまた質問をするということはほとんど見られなかった。自分が質問をしたときも、「なるほど」と納得して、次の質問へ行ってしまった。しかし、もしここでもう一歩深く質問をしていたら、また違う答えが返ってきて、内容も深まったのだろうなと、後々になって気付いた。ここが、記者の力というものなのかなと感じた。


なかなかない機会に恵まれ、プロの記者の方と交流できたことは、とても幸せに思う。私は、このような仕事に興味を持っていたので、なおさら勉強になった。しかし、やはり取材というものはとても難しいものなのだなと感じた。きっと私たちから出てくる答えは、予想と反したものばかりであったと思う。そのいろんな考えを一つのニュースとしてまとめ、発信するということは、容易なことではないであろう。だが、やりがいはあるだろうなと感じた。プロの記者の仕事を少しでも触れることができてよかった。

写真は、する側の視点・される側の視点を意識した写真を選びました。

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